梯久美子/著 -- 角川書店 -- 2011.7 -- 916

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
書庫9門 /916/Ka24/ 0010011348082 一般図書 書架

資料詳細

タイトル1 昭和二十年夏、子供たちが見た日本 
著者1 梯久美子 /著  
出版年 2011.7
出版者 角川書店
一般件名 太平洋戦争(1941~1945)
ページ数 314p
大きさ 20cm
ISBN 4-04-885098-8
NDC分類(10版) 916
内容紹介 角野栄子、児玉清、舘野泉、辻村寿三郎、倉本聰、五木寛之ら10人が、子供時代に体験した戦争と戦後を語る。『本の旅人』連載を書籍化。あの戦争の証言を綴るシリ-ズ第3弾。

内容一覧

タイトル 著者名 ページ
私は疎開してみたかったのね。違うところに行ったら、違う世界が見えるんじゃないか、別の運命があるんじゃないか。そう思ったの。 角野栄子/述 7‐36
そうしたらね、入ってきたんですよ。ジ-プを先頭に。ついこの前まで、鬼畜米英と思っていたんだけど、目の前で見ると、やっぱり輝いて見えてしまう。 児玉清/述 37‐64
僕は、いい時代に育ったと思っているんです。敗戦直後の、ものすごく自由で解放された雰囲気。誰もが貧しかったけれど、活気があった。 舘野泉/述 65‐91
原爆ド-ムに行ってみたら、ふっと出てきたんです。ええ、みっちゃんが猫を抱いていて。あの猫はね、冷たかった。死んでる猫だったのよ。 辻村寿三郎/述 92‐122
あのころは女学生も来て、僕の見ている前で打っていた。僕、聞いたんですよ。「なんでヒロポン打つの」って。そしたら「痩せたいから」。 梁石日/述 123‐149
出征した担任教師が戦死。これからまだまだ、いろいろなことが起こるにちがいないと思いました。とにかく憂鬱でした、世界が。 福原義春/述 151‐178
ええ、私にはわかっていました。この人たちはもうすぐ死んでいくんだって。一度飛び立ったら還ってきてはいけないということも。 中村メイコ/述 179‐210
終戦後の大連ではコックリさんが大流行しました。大の大人が「コックリさん、コックリさん、私たちはいつ帰れますでしょうか」とやる。 山田洋次/述 211‐241
僕はたぶんあのとき、心底怖かったんだと思います。もしかしたら僕があの浮浪児になっていたかもしれない。何かが間違ったら、あの少年は僕だったかもしれない、と。 倉本聰/述 243‐273
少なくとも兵士は銃を持って戦場に出た。でも一般の市民は、誰も守ってくれない無法状態の中に丸腰のまま放り出されたのです。 五木寛之/述 275‐302

著者紹介

著者紹介1-1 1961年熊本市生まれ。北海道大学文学部卒。「散るぞ悲しき」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。ほかの著書に「昭和二十年夏、僕は兵士だった」「昭和二十年夏、女たちの戦争」など。