西本鶏介/著 -- ポプラ社 -- 2012.8 -- 909

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
文化芸術 /909/N84/3 0010012356599 一般図書 書架

資料詳細

タイトル1 西本鶏介児童文学論コレクション  3
巻の書名 文学のなかで描かれる人間像 児童文学の歴史・民話論
著者1 西本鶏介 /著  
出版年 2012.8
出版者 ポプラ社
一般件名 児童文学
ページ数 446,11p
大きさ 22cm
ISBN 4-591-13048-3
NDC分類(10版) 909
内容紹介 西本鶏介の児童文学評論を集成。3は、『赤い鳥』掲載の作品や、子どもが主人公の作品の評論、児童文学の歴史と民話についての評論を収録する。巻末に書誌名・編著者名索引付き。

内容一覧

タイトル 著者名 ページ
未熟な愛‐樋口一葉『たけくらべ』 8‐11
感情で学ぶ性‐森鴎外『ヰタ・セクスアリス』 12‐14
愛すべき母‐夏目漱石『硝子戸の中』 15‐17
小さな詩人‐中勘助『銀の匙』 18‐20
父と子の絆‐葛西善蔵『子をつれて』 21‐23
権力の恐ろしさ‐谷崎潤一郎『小さな王国』 24‐26
青春の挫折‐久米正雄『受験生の手記』 27‐29
性の眼覚め‐室生犀星『性に眼覚める頃』 30‐32
人間の弱さ‐志賀直哉『小僧の神様』 33‐35
恐怖の幻想‐豊島与志雄『白血球』 36‐38
大人への媚び‐宇野浩二『子を貸し屋』 39‐41
門出への贈り物‐永井龍男『黒い御飯』 42‐44
子どもへの涙‐芥川龍之介『河童』 45‐47
生命の詩‐中野重治『春さきの風』 48‐50
ユ-トピアへの心‐林芙美子『風琴と魚の町』 51‐53
花に通う心‐上林暁『薔薇盗人』 54‐56
子どもの独立国‐坪田譲治『遊ぶ子供』 57‐59
真実を求めて‐山本有三『真実一路』 60‐62
大人の虚勢‐十和田操『判任官の子』 63‐65
ままごと遊び‐堀辰雄『幼年時代』 66‐68
祖母の愛‐壺井栄『大根の葉』 69‐71
若者のおしゃれ‐太宰治『おしゃれ童子』 72‐74
本能としての愛‐岡本かの子『鮨』 75‐77
信頼される教師‐長谷健『あさくさの子供』 78‐80
愛の痛み‐川端康成「ゆくひと」 81‐83
狼のエネルギ-‐石川淳『焼跡のイエス』 84‐86
抵抗の美学‐織田作之助『六白金星』 87‐89
継子への愛‐平林たい子『鬼子母神』 90‐92
死を凝視する生‐田宮虎彦『絵本』 93‐95
敵としての父‐大岡昇平『父』 96‐98
心の神話‐北杜夫『幽霊』 99‐101
孤独との闘い‐由起しげ子『女中ッ子』 102‐104
父としての存在‐安部公房『棒』 105‐107
怒れる若者‐石原慎太郎『太陽の季節』 108‐111
地獄の生‐福永武彦『死神の馭者』 112‐114
秘密のにおい‐吉行淳之介『悪い夏』 115‐117
自己と他者の関係‐大江健三郎『芽むしり仔撃ち』 118‐120
子どもへの祈り‐有吉佐和子『祈祷』 121‐123
見せかけの幸福‐庄野潤三『静物』 124‐126
内心の欲求‐開高健『裸の王様』 127‐129
ものとして‐河野多恵子『幼児狩り』 130‐132
大人ぶった別れ‐三島由紀夫『雨のなかの噴水』 133‐135
悪魔になれる子ども‐野坂昭如『子供は神の子』 136‐138
たゆとう生命‐古井由吉『子供たちの道』 139‐141
青春期の友情‐立原正秋『冬の旅』 142‐144
肉親の中の友情‐井上ひさし『汚点』 145‐147
子どもの大人気‐曽野綾子『太郎物語‐高校編‐』 148‐150
強靭なやさしさ‐宮本輝『泥の河』 151‐153
夢を育てる心‐田辺聖子『欲しがりません勝つまでは』 154‐156
秘密をかぎとる感性‐三浦哲郎『接吻』 157‐159
児童文学の中の子どもと教師 160‐185
『次郎物語』における子どもの反抗 186‐193
童話にみる友だちづくり 194‐200
老人はやさしいだけの存在でいいのか 201‐216
日本の児童文学の歴史 218‐231
日本の絵本の歩み 232‐238
日本近代児童文学の歩み 239‐326
戦後に於ける詩の歴史と問題点 327‐347
民話と子ども 348‐370
怖い鬼からやさしい鬼へ 371‐388
妖精的人魚と妖怪的人魚 389‐405
名作童話のオリジナリティ-を問う 406‐422
残酷な昔話ほど面白い 423‐430
子どもの読み物とあやかしの世界 431‐442

著者紹介

著者紹介1-1 1934年奈良県生まれ。国学院大学文学部文学科卒業。昭和女子大学名誉教授。坪田譲治文学賞、椋鳩十児童文学賞などの選考委員をつとめる。著書に「児童文学の創造」など。